4月20日の発表で軽自動車4機種の燃費試験データについて実際よりも数値を良く見せるための不正操作があったことを発表しましたね。また新たに電気自動車であるi-MiEVでも道路運送車両法で定める方法とは異なる方法で燃費試験用データが測定されていた事が判明しました。

小回りの効く機動性や税金の安さ、そして燃費の良さ等から人気の高い軽自動車。今回、自動車業界でしのぎを削る燃費数字の操作に不正が見つかってしまいました。海外ではフォルクスワーゲンに不正があったことは記憶に新しいですよね。この一件で三菱自動車の株価は上場来安値を更新してしまい、当然信用問題へと発展してしまいました。この件が日本車メーカー全体の信用低下へ繋がらないことをただただ願います。

そこで今回のテーマはこちら。

「カタログに載ってる燃費の数字ってどうやって測定しているの?」

このニュースでそもそも燃費って何?数値ってどうやって測定しているの?と気になって検索された方も多いと思いますので、今回は燃費の測定方法について記事にまとめましたのでご覧ください。

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三菱自動車燃費不正問題で考えるそもそも燃費の定義とは

燃費とは

そもそもですが、燃費の定義が前提として気になったので調べてみました。

燃費とは「リットルのガソリンでどれくらいの距離を走れるか」を数値化したもので「km/L」が単位となります。つまり燃費が良いとは、「1リットルあたりのガソリンでより長い距離を走れる」事をいいます。当然、燃費は悪いより良い車に乗りたいですよね。ですから各社は燃費の数値の改善にこだわり、日々企業努力を続けられているという訳です。

どのようにカタログ燃費の数値を測定しているのか?

では、どのように通常カタログ燃費の数値を測定しているのでしょうか?

燃費の測定方法は「10・15モード走行」と「JC08モード走行」の2種類があります。例えばお店に行ったとして「この車はJC08モード走行で33km/L走れるんですよ」って言われても正直良くわからないですよね。名称からダイレクトに意味が伝わってこない時点で消費者に対する配慮が足りてないんじゃないかなって正直思ってしまいます。ではその2種類について解説します。

10・15モード走行

10・15モード走行とは「市街地走行を想定した10モードに郊外走行を想定した15モードを加えたモード走行」の事を言います。うーん、これだけじゃよくわからないので深掘りしましょう。この10と15という数字には意味があります。10モードには10項目のテスト測定があり、15モードには15項目のテスト測定があります。テスト項目は以下に記載しますが、10モードでは3回測定を繰り返し15モードでは1回測定します。そしてテスト走行の時に排出されるガスの排出量を測定し計算されています。しかし測定には例えば「エンジンが温まった状態からスタート」「搭載電気機器のOFF」「エアコンのOFF」等の条件があります。ただ、2011年から10・15モードに代わりJC08モードで測定されるようになりました

10モードのテスト項目

アイドリング状態 (20秒)
20km/hまで加速する (7秒)
20km/hをキープして走行 (15秒)
20km/hから減速して停止 (7秒)
アイドリング状態 (16秒)
40km/hまで加速する (14秒)
40km/hをキープして走行 (15秒)
40km/hから20km/hまで減速 (10秒)
20km/hから40km/hまで加速 (12秒)
40km/hから減速して停止 (17秒)

15モードのテスト項目

アイドリング状態 (65秒)
50km/hまで加速する (18秒)
50km/hをキープして走行 (12秒)
40km/hに減速して走行 (4秒)
アクセルをオフにした状態 (4秒)
40km/hから60km/hまで加速 (16秒)
60km/hをキープして走行 (10秒)
60km/hから70km/hまで加速 (11秒)
70km/hをキープして走行 (10秒)
70km/hから50km/hまで減速 (10秒)
50km/hをキープして走行 (4秒)
50km/hから70km/hまで加速 (22秒)
70km/hをキープして走行 (5秒)
70km/hから減速して停止 (30秒)
アイドリング状態 (10秒)

JC08モード走行

これまで10・15モード走行だと測定するスピートが一般的な走行とかけ離れていたり、エンジンが温まった状態でスタートしたりと、使用条件が実際のものとの差が大きかったため、より実際の走行パターンに近い測定方法にしたのがこのJC08モードです。例えばエンジンが冷めた状態からスタートする等、実際の走行に寄せた事で10・15モード走行のカタログ数値に比べて1割~2割程度燃費が低くなるとされています。つまり、10・15モード走行に比べてより厳しい測定になりました。しかし、エアコンや電気機器の使用は考慮されていないので、実際はカタログ数値よりも燃費が悪くなってしまうのです。行動での実走行には渋滞があったりしますし、暑い真夏の日にエアコンを切って走行するって事は少ないですからね。

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三菱自動車はどのように燃費測定データ数値を不正に操作したのか?

今回、三菱自動車は国内法規に定められた試験方法とは異なる試験方法が採っていたようです。例えば、国内法規が定めている「惰行法」に対して「高速惰行法」と同社が呼ぶ試験方法を採り、タイヤの抵抗等の数値を意図的に操作していたと報じられています。これにより対象車両は全部で62万5,000台に及びます。

「[三菱自動車燃費不正問題]カタログ燃費の数値測定方法とは?」のまとめ

私が子供の頃、家の車がパジェロで、その車が大好きでした。10代や20代前半の方はご存じないかもしれませんが、関口宏のフレンドパークの大当たりといえばパジェロでしたよね。最近ではデリカやアウトランダーのような人気車種もありましたし、去年のモーターショーの三菱ブースのショーは見応えがありました。好きなメーカーの一つだっただけありとても残念な気持ちになりました。

今回の件を受けて、国土交通省は国による燃費試験方法を見直すと言われています。今後はより実走に近い走行で測定された数値がカタログに載るようになり、消費者にとって分かりやすく見やすい数値になると良いですね。

 

今回は。三菱自動車の燃費試験データ不正操作のニュースを受けてカタログ燃費の測定方法をまとめました。

それではまた、ちくわでした。

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