惰行法とは?三菱自動車・スズキの燃費不正問題で続くデータ偽装

三菱自動車に続きスズキにも燃費データ測定の不正問題が発覚しましたね。これは三菱自動車が国が規定している「惰行法」という手段ではなく「高速惰行法」と呼ばれる手段で燃費データを不正に測定していたことを受け、国土交通省が他の自動車メーカーに対しても不正がないか調べて報告するように求めていた結果、スズキにも燃費データ測定を不正に測定していた事が発覚した問題です。相次ぐ日本の自動車メーカーの不正問題で日本の自動車産業が衰退しないかが心配されますね。

そこで今回は、燃費データ不正問題でよく聞く「惰行法」とは一体何か?一般の惰行法と三菱自動車が行った高速惰行法、そしてスズキの測定方法をまとめましたのでどうぞご覧ください。

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惰行法とは?国に規定されている燃費データ測定法

日本では1991年に道路運送車両法で燃費データを測定する際は「惰行法」と呼ばれる測定方法で燃費データを計るよう指定されています。惰行法とは一定のスピードで走り途中でギアをニュートラルに切り替えます。そして±5km範囲内で10km減速するのに何秒かかるかの時間を計り抵抗を算出します。その際、燃費を左右する要素の一つである「走行抵抗値」も測定しています。これを何度か繰り返して燃費数値を算出する方法です。

三菱自動車が採用していた「高速惰行法」とは?

まず、高速惰行法自体が悪という訳ではありません。高速惰行法は主にアメリカで採用されている燃費データの測定方法で、惰行法が一定のスピードから徐々に減速させながら数値を計るのに対してこの高速惰行法は一気に減速させ10km減速するのに何秒かかるかを測定する方法です。三菱自動車ではこの高速惰行法をそのまま採用していたわけではなく、独自の測定方法に変化させ、1秒間の間で何kmスピードが落ちるのかを測定されていたか算出していたとされています。こちらも何度か繰り返して燃費数値を算出しますが、3%程高速惰行法の方が悪い数値になるため、日本で測定する際には補正をしていたそうです。

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スズキは惰行法?スズキの燃費データの測定方法は?

三菱自動車に対してスズキでは、やはり国の定める惰行法という正規の実測データではなく、風洞で空気抵抗を計り、ローラーを使ってタイヤの転がり抵抗の実測値を何度も積み上げた数値を使ってデータを測定していたそうです。つまり、惰行法により測定した走行抵抗を申請値として使用していなかったということになります。鈴木会長は会見で「定められたとおりの測定方法を用いていなかったことについて、おわびを申し上げます」と陳謝し、「当社のテストコースは海の近くにあり、風の影響で計測結果にばらつきが大きいため、つい装置ごとの実測値を使ってしまった」と話しました。

まとめ

5月18日がその他の自動車メーカーに報告をさせる期日だったようで現時点でスズキだけが取り沙汰されているので、他のメーカーにこれ以上燃費データの不正があったとは考えにくいでしょう。スズキによると燃費性能のカタログ表記とは上下5%程の差しかなく、燃費性能について、修正の必要はないと話しています。また、今回スズキは燃費性能を上げたいから国の規定と違う測定をしたわけではないと言っていいます。近年の車の燃費対決は消費者にとってはありがたいですが、価格競争をするとどこかで誰かが痛い目を見ているように燃費対決でもどこかで誰かが何かをしているのですね~。そもそもカタログ燃費通りの車はないのは皆分かっていますから。こうなると各社、誰のために何の対決をしているのかよくわからないですよね。大体、ここまで不正を見逃していた検査基準に問題があったのではないでしょうか?何も知らないで頑張って働いている三菱自動車やスズキの社員や家族を思うと胸が詰まります。このようなことが二度と起こらないように国土交通省は検査基準を厳格化し、日本の自動車産業の信頼を取り戻して欲しいと思います。

 

今回は、三菱自動車・スズキと相次ぐ燃費データ不正測定問題で話題になっている惰行法や各社の測定方法について記事を書きました。それではまた、「なにこれ」管理人のちくわでした。

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