ブラッドリー・クーパー監督、レディー・ガガ主演の映画「アリー/スター誕生」が話題を呼んでいます。
豪華なキャストに目が行きがちですが、実はこの映画、3度目のリメイク作品であることはご存知でしたか?
今回は原作と、リメイクの変遷、「アリー/スター誕生」との違いについて解説していきます。
アリー/スター誕生のあらすじ
歌手としての成功を夢見るアリー(レディー・ガガ)。
しかしなかなか思うようにいかず夢を諦めかけていた時、 世界的人気歌手のジャクソン(ブラッドリー・クーパー)に出会う。
ジャクソンに歌の才能を見出され、一瞬にして有名歌手への道が開かれる。
恋に落ちた2人だったが、アリーの成功とは反対にジャクソンの人気は徐々に落ち始めてしまう。
ジャクソンは徐々に苛立ちを覚えていき…。
愛と成功のはざまに揺れるアリーの物語となっています。
アリー/スター誕生の原作は?
ウィリアム・A・ウェルマン監督、ジャネット・ゲイナーとフレドリック・マーチが主演した1937年に公開されたアメリカの「スタア誕生」が原作です。
スタア誕生のあらすじ
原作では、銀幕スターに憧れた主役のエスターが祖母に後押しされハリウッドスターになるために北ダコタのむらからハリウッドに向けて出発。
しかしハリウッドにきたものの役者としての出番は少なく、日銭を稼ぐのに精一杯となる。
そんな中、映画関係の宴会に手伝いとして雇われることになる。
そこで彼女は大スターのノーマンと出会い、一気に二人の仲は親密になる。
ノーマンの紹介でオーディションを受けたエスターははれて映画界にデビューすることに。
エスターの人気が高まる中、ノーマンの飲酒癖は悪くなり、人気にも陰りが見え始めるようになってしまった。
いよいよ療養所へ送られてしまったノーマンは、映画界から完全に影を落としてしまう。
エスターはノーマンを必死に看病したが、自暴自棄に陥ったノーマンは海へ泳ぎに出たきり再びその姿を表すことはなかった。
傷つき、一度は地元に戻ってしまったエスターだったが、再び祖母に励まされ映画界に戻ることに。
そして、新作の試写会でファンに印象的な挨拶を残す。
夢を見ることの大切さや、人生の難しさが描かれた映画が原作となっています。
1度目のリメイク作品
作品名:スタア誕生 ジョージ・キューカー監督、ジュディ・ガーランドとジェームズ・メイソンが主演した1954年に公開された映画です。
前述した1937年のスタア誕生のリメイク映画であり、ミュージカル映画としてリメイクされました。
ジュディ・ガーランドの演技、歌、ダンスが話題を集めた作品です。
2度目のリメイク作品
作品名:スター誕生 フランク・ピアソン監督、バーブラ・ストライサンドとクリス・クリストファーソンが主演した1976年に公開された映画です。
1954年版スタア誕生のリメイク作品ではあるものの、映画業界から音楽業界に設定が変更されました。
主演のパープラ・ストライサンドが作曲した主題歌「スター誕生の愛のテーマ」が大ヒットし、アカデミー歌謡曲賞やグラミー賞最優秀楽曲症などを受賞しています。
その他、ゴールデングローブ賞作品賞や主演女優賞、主演男優賞など5つの賞を軒並み獲得しました。
まとめ
ストーリーに大きな変更はないものの、時代と共に舞台が銀幕から音楽業界へと変遷していたのですね。
また、前回のスター誕生では、音楽もアカデミー賞を受賞するなど、今回も映像だけでなく音楽にも注目が集まりそうです。
まだアリー/スター誕生を見ていない方も、一度見た方もこの機会に過去の作品と見比べてみてはいかがでしょうか?