惰行法と高速惰行法の違いについてリサーチいたしました。

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与件の整理

惰行法と高速惰行法の違い

三菱自動車の燃費測定データ不正問題によって法規に定められた惰行法ではなく、高速惰行法という方法で計測していました。そもそも燃費は国土交通省所管の独立行政法人・交通安全環境研究所の審査に基づきシャシーダイナモメーターというものを使って測定されます。通常、燃費を測定する場合、試験室と呼ばれる場所で排気管から排出されるガスの総排出量を測定します。シャシーダイナモメーターとは測定室内に設置された連結ローラーの事で、この上を路面の代わりに試験車が走行し設備の事です。

では惰行法と高速惰行法の違いについて解説します。

惰行法の読み方

まず見慣れないこの漢字ですが、惰行法と書いて「だこうほう」と呼びます。

惰行法(だこうほう)と高速惰行法(高速惰行法)の違い

道路運送車両法で惰行法という方法で走行抵抗値を測るよう定められております。しかし、三菱自動車は2002年から高速惰行法という方法で燃費データを測定していました。

惰行法とは、一定の車速で走りギアをニュートラルにする際に時速90kmから±5km範囲内で10km減速するのに何秒かかるかの変化を測る方法で、惰性で走行させます。一方の高速惰行法とは、徐々にではなく一気に減速させ10km減速するのに何秒かかるかを測定する方法です。主にアメリカ等で採用されている測定方法で試験時間は惰行法よりも短いと言われています。ただ、今回三菱自動車は、1秒間に何kmスピードが下がるかを測定していたとされています。そのため今回の場合は国内で定められた惰行法ではなく高速惰行法類似した方法によって測定をしたということになります。

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三菱自動車、その他の不正

さらに今回は測定方法だけではなく、高速惰行法で求めた走行抵抗も中央値ではなく、より有利な値を国土交通省に報告していた疑いもあるとされています。毎日のように新しいニュースが入ってくるのでまだその他の不正がないとは言い切れないでしょう。

 

それではまた、ちくわでした。

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